つ
追加工事(ついかこうじ)
工事請負契約による工事以外の工事を工事中、または工事完了後に発注者が出す工事のこと。
通気シート(つうきしーと)
外壁下地に張るシートで、壁体内の湿気は外部側に通すが、外部側の湿気や水は通さないシートのこと。
通気止め(つうきどめ)
気密住宅等において、壁体内の空気の流れを抑えるための部材のことです。
通風(つうふう)
人が感じられる程度に室内を空気が通って行くことを言います。
暑さに対して体感温度を下げる効果のほか、空気の清浄度を保つための換気の効果としても重要です。
通風を良くするには、風が入る開口ばかりでなく、出口となるところの位置や大きさが重要です。
(つか)
木造在来軸組み工法などで、母屋や大引を支える部材のこと。
小屋束、床束など。
また、和室建具の上部に欄間や天袋を設ける場合で、鴨居が長材になる場合には、鴨居の垂れ防止策として、天井から丈の短い「吊束」をもうける場合があります。
継手(つぎて)
2つの部材を材軸方向に接合するときの継ぎ方です。
木材の継手には、「蟻継ぎ」、「腰掛け蟻継ぎ」、「腰掛けかま継ぎ」、「台持ち継ぎ」、「追掛け大せん継ぎ」などが代表的です。
蹲踞(つくばい)
日本庭園の添景物の一つで露地(茶庭)に設置されます
茶室に入る前に、手を清めるために置かれた背の低い手水鉢に役石をおいて趣を加えたもの。
もともと茶道の習わしで、客人が這いつくばるように身を低くして、手を清めたのが始まりで、茶事を行うための茶室という特別な空間に向かうための結界としても作用する。
付け柱(つけばしら)
大壁納まりを真壁納まりに見せるために、構造的には関係なく取り付ける化粧材の造作柱のこと。
土壁(つちかべ)
和風建築の伝統的な壁のひとつで、土を使用してつくられる左官仕上げの壁の総称です。
また、「京壁」とも言われ、数奇屋造りや茶室の壁に用いられています。
土壁には、上塗りの土によって、「聚楽壁」、「大津壁」、などがあり、最近、自然素材として見直されている「珪藻土」も土壁の一種。
(つぼ)
面積を表す単位です。 
1間×1間(3.3㎡)
坪庭(つぼにわ)
敷地内の建物と建物の間や、建物と塀の間にできる狭い空間に造られる小さな庭の総称です。
妻換気(つまかんき)
外壁の妻側の上部(三角形になっている部分)に換気口を取り付け小屋裏にこもった熱気や湿気を排出する小屋裏換気システムの一種です。
妻換気は、小屋裏の外気に接する外壁面に、小屋裏の天井面の1/300以上の換気口を換気上有効な位置に2ヶ所以上設ける必要があります。
妻換気は、通常は切妻屋根の場合に用いられます。
尚、軒裏換気と妻換気を併用する場合には、軒裏に換気口(給気口)を設け、妻換気口(排気口)は、給気口より垂直距離で90cm以上離して、それぞれ天井面の1/900以上の換気開口面積を確保する必要があります。
(つら)
物の表面のこと。家具の面と言う場合は、家具の全面を示す。
家具を並べる時は、面を揃えるとスッキリした印象になります。
吊木(つりぎ)
棚や天井などを、上方から吊り支えるための細長い木材のこと。
天井に使われる場合は「天井吊木」とも言い、天井の野縁受けを小屋梁などからつり支える。
また、「釣木」とも書きます。
吊りボルト(つりぼると)
配管やダクト、空調機などの機器の吊下げや、軽量鉄骨天井下地(LGS)などを吊るすために用いるボルトのこと。
吊りボルト(両端寸切りボルト)は、コンクリートのスラブ下より吊り下げる場合には、インサート金物などの吊下げ金物と併用して用います。
通気管(つうきかん)
重力式排水方式の排水設備において、排水によって引き起こされる排水管内の気圧変動をなくし、排水を円滑に行わせるために必要とする配管で、排水管と外気を連結した配管のこと。
通気層(つうきそう)
断熱材の外側と外壁材の間に、空気が通り抜けられるように設けた空間のことです。
通気層の厚みは、通気胴縁の厚みになり、通気胴縁の厚みは、サイディングの留め付けに必要な保持力を確保できるものとし、15mm〜18mmが一般的に設けられています。
空気が通ることで、壁体内の湿気が排出され、内部結露の防止や、断熱効果が上がり、また、建物の耐久性能がUPします。
また、通気層はサイディングなど、ジョイント部からの雨水の浸入があった場合の排出路にもなりますので、必ず設ける必要があります。
仮に、通気層を設けていない場合は、侵入した雨水の逃げ道がなく、サイディングの裏側から雨水を吸ってしまい、サイディングの暴れや割れが発生し、建物の老朽化につながります。
束石ブロック(つかいしぶろっく)
床束を受けるための部材のこと。
コンクリート製の既製品(150mm角×高さ120mm )。
突板(つきいた)
天然木を薄くスライスしたものです。厚さによって、薄突き(0.18mm〜0.40mm)と厚突き(0.50mm〜1.00mm)に分類されます。
一般的には、内装用化粧材として用いられます。
付送り(つけおくり)
左官工事で、下地のへこんだ所を塗って手直しすることです。
付鴨居(つけがもい)
和室の開口部が無い壁に、開口部の鴨居と同じ高さに設ける横木のことを言います。
付書院(つけしょいん)
書院の一種で、床の間脇の縁側に張り出した棚(机)で、下を地袋などとし前に明かり障子を立てたものを言います。
また、付書院は出書院(でしょいん)とも呼ばれ、付書院の張り出しをなくした書院を平書院と呼ばれています。
つなぎ融資(つなぎゆうし)
工事代金の支払が融資実行時期よりも前の場合、融資を受けるまでの間に受ける別の融資のこと。
つなぎ融資にも、当然、金利や手数料がかかります。
坪単価(つぼたんか)
床面積1坪当たりの工事費のことで、延べ床面積を坪単位に換算し、建物の本体価格を坪数で割ったものを言います。(1坪 = 3.3㎡)
但し、住宅メーカーや建築会社によっては、施工床面積の坪数で割って坪単価表示しているところもあります。
尚、建物の本体価格が同じでも、延べ床面積あたりで表示するよりも、施工床面積あたりで表示する方が、坪単価が安く表示できるので、見積比較検討する上で注意が必要です。
また、坪単価によって、概ね家のグレードを知ることができます。
妻側(つまがわ)
妻(つま)とは、そで・わき・端などの側面のことをいい、建物の棟に直角に接する側面を指します。
また、棟に沿って平行な方を平側といいます。
尚、妻入り玄関とは、切妻屋根の場合に、建物の妻に向って設けられた入り口のこと。マンションなどでいわれる妻側住戸とは、住棟の端にある住戸のことをさします。
また、妻側に渡される梁のことを妻梁(つまばり)、妻側の壁の事を妻壁(つまかべ)と言います。
面一(つらいち)
建築などで突き合わされた部材に「段差がない状態」であることを指します。
壁と額縁部分を面一にするには、壁を余計に厚くするか、額縁を埋め込むか薄くするなどの方法をとる。
吊り戸(つりと)
上枠から戸をつり下げ、横に引いて開閉する形式の戸のことを言います。
ハンガードアとも呼ばれています。
下枠(敷居)を省略することもできるので、仕切りを感じさせない一体空間を実現したり、バリアフリーを要求される場合に適しています。
戸本体にゴムや樹脂製のタイヤを取り付け、上枠に内蔵したレールにつり込む形式が一般的です。戸をつり下げるので、戸の重量がある場合も比較的スムーズに開閉でき、大型開口部にも適している。反面、遮音性や気密性に劣るため外部建具には不向き。
釣床(つりどこ)
床の間の形式で、壁床とも言い、柱芯より45pほど前方に天井から吊束を下げ、これに落し掛けを取り付け、小壁を設けた形式の簡易床の間のことを言います。
床面は畳敷きのままです。