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方形屋根(ほうぎょうやね)
屋根形状の一種です。正方形の建物で四方からの棟が中央の一点に集まる四角錐のような屋根です。
法22条地域(ほう22じょうちいき)
建築基準法の22条に定められた地域のこと。法22条地域では、屋根や外壁に不燃材料を使わなければいけない。建築基準法22条、23条地域の指定があると、屋根は不燃材(瓦、彩色セメント系スレート板(カラーベストコロニアル)など)で葺き、外壁の延焼のおそれのある部分を不燃仕様にしなければいけません。法22条地域以外に、更に厳しい制限が設けられている、準防火地域、防火地域などがあります。
琺瑯(ホーロー)(ほうろう)
金属面を保護または装飾するために、ガラス質の釉を表面に塗り、高温で焼き付けたものを言います。琺瑯(ホーロー)には、芯となる金属(鋼板、アルミ、ステンレス、金、銀など)によりさまざまな種類に分類されます。シンク、洗面ボウル、浴槽などの水廻りに使われるホーローは、主に「鋼板ホーロー」、「鋳物ホーロー」が用いられています。
方立(ほうだて)
横に連続した窓の間に設けられた垂直の桟のことを言います。
法務局(ほうむきょく)
法務省における地方支分部局の機関(役所)で、土地・建物などの登記事務をはじめ、会社・法人などの登記事務を扱っているほか、供託事務、戸籍、国籍、人権擁護事務なども取り扱っている。登記簿を管理している役所で、建物や土地の所有権の登記(所有権保存登記・所有権移転登記)や、抵当権の設定などを行う場合は、法務局に申請します。尚、登記の申請は、どこの法務局に提出してもよいわけではなく、土地・建物の所在地を管轄している法務局で行う必要があります。
ホームセキュリティ(ほーむせきゅりてぃ)
エレクトロニクス技術を使って自動化を図るホーム・ホートメーションの一領域で、家庭の安全を集中管理するシステムのこと。住宅の防犯・安全をはかるため、センサーが火災(火災警報器)、ガス漏れ(ガス漏れ警報器)、かぎのかけ忘れ、侵入などをセンサーで感知し、また急病などの救急信号を感知して警報を行なうシステム。また、警備会社と提携すれば、警備会社へ自動的に通報するなど、さまざまな機能があります。
ホームバー(ほーむばー)
住宅のリビングルームなどのコーナーに設ける簡単なカウンター式のバーのこと。折り畳み式で利用するときに引出し式と、固定式がある。
保温材(ほおんざい)
建物の床、壁、天井、空調装置のダクト、給湯管などのパイプなどから熱が逃げるのを防ぐための材料のこと。保温と同時に保冷の機能もあるので「保温保冷材」ともいう。素材は大きく有機質系と無機質系に分かれ、有機質系は、コルク、毛、軟質繊維板、発泡プラスチックなど。無機質系は、石綿・岩綿などの天然鉱物、グラスウール・ロックウールなどの人工無機鉱物、珪藻土・珪酸カルシウムなどがある。形は板状、フェルト状、筒状など。
補強コンクリートブロック
(ほきょうこんくりーとぶろっくぞう)
コンクリートブロック積みにおいて、鉄筋を挿入して補強した構造のものを言います。補強コンクリートブロック造の建物、及び補強コンクリートブロック造を併用した建物、並びに補強コンクリートブロック造の塀について、建築基準法にて構造規定が設けられています。
保証人(ほしょうにん)
ローンを借入れた人(債務者)がその債務を履行しなかった場合に、債務者に代わって債務を履行する人のことを言います。
補色(ほしょく)
異なったふたつの色を混ぜるとき、色光では白に、絵具のような色料では灰色になる関係の色どうしのことを言います。赤と青緑、黄赤と青など、色相環上では反対色になる色。
ホゾ(ほぞ)
木材、石、金物などを接合するときに、一方の材に開けた穴にはめ込むため、他方の材の一端に作った突起のことを言います。穴の方はホゾ穴、これによる接合をホゾ継ぎといい、その形により片胴付きホゾ、3方胴付きホゾなどの名称が付けられている。
ホビールーム(ほびーるーむ)
趣味のための部屋のこと。音楽、舞踊、絵画、工芸、手芸などの趣味の内容によって、さまざまなタイプが考えられる。日常生活の場と隔てて、小屋裏や地下室に設けることもある。
ホルムアルデヒド(ほるむあるでひど)
無色の刺激臭のある化学物質で、その水溶液はホルマリンとして知られています。建築材料の合板や仕上材、接着剤に使用され、建築基準法で規制対象化学物質に指定され、内装の仕上げに制限されている。
ホワイエ(ほわいえ)
フランス語で溜り場、団欒室の意。入口と会議室、ホールなどの間にある広い空間で、休憩や歓談に利用されるスペースのこと。また、劇場入口からロビーなどに至る通行的な広間のことも言う。
本畳(ほんだたみ)
畳床が天然素材の稲わらでつくった畳のこと。湿気の吸放湿に優れ丈夫です。
本床(ほんどこ)
床の間の形式で、床框・畳座(薄縁)・床柱・落し掛け、及び 床脇などを備え格式高く、最も一般的な床の間の形式のことです。
ボウウインドウー(ぼうういんどうー)
弓形をした出窓サッシのこと。4面タイプと5面タイプの2種類があります。
防炎カーテン(ぼうえんかーてん)
カーテン地には難燃性繊維を使用したものや、後加工によって防炎性を付加した機能カーテンのこと。防炎カーテンは、万一タバコの不始末などが原因で火が付いても燃え広がりません。
防炎ラベル(ぼうえんらべる)
防炎加工を施したカーテンやカーペット、布製ブラインド、工事用シートなどの物品のうち、防炎性能が認められたものに対して付けられるラベルのこと。消防法により、表示することが義務づけられています。
防音サッシ(ぼうおんさっし)
窓やドアなどの開口部から入ってくる空気音を遮断する性能の高いサッシのこと。通常、JIS規格の「T-1」(旧「Ts-25等級」に相当。500Hz以上の中高周波数帯で25dBの音を減らす効果がある。)以上の遮音等級があるものを「防音サッシ」と言う。サッシの気密性が高いほど遮音性も高いため、アルミよりも樹脂のほうが、また、一重サッシよりも二重サッシのほうが防音効果が大きい。
防音ガラス(ぼうおんがらす)
2枚以上のガラスで防音特殊中間膜を挟みこんだ合わせガラスで、騒音によって起こる振動を熱に置き換え、音の波を消滅させる原理を用いたガラスのこと。
防火区画(ぼうかくかく)
建築物内部で火災が発生したときに、火災を一定の範囲内に止めて、他に拡大しないようにするために、耐火構造の床、壁、防火設備(防火戸など)で建築物をいくつかの部分に区画すること。また、その区画を構成する壁、床、防火戸のことを言います。防火区画には、建築物を一定の面積ごとに区画する「面積区画」と、階段、エレベータ、エスカレーター、パイプシャフトなどの建築物の竪穴部分とその他の部分とを区画する「竪穴区画」と、建築物の一部に特殊建築物の用途に供する部分がある場合に、その部分とその他の部分とを区画する「異種用途区画」の3種類の防火区画が建築基準法で規定されています。
防火地域(ぼうかちいき)
市街地で火災の延焼を防ぐために都市計画法で、準防火地域より規制が厳しい地域のこと。人が集中する商業系の用途地域や主要駅周辺、密集市街地などが指定されています。建築基準法では、一定規模以上の建物は耐火建築物又は準耐火建築物にすることや、屋根の構造や延焼のおそれのある外壁の開口部などに対して、規制が定められています。
防蟻処理(ぼうぎしょり)
白蟻に木材部を食べられないように対応するための処置のこと。耐蟻性のある木材の使用や薬剤処理(防蟻剤)などの対応があります。
防湿器具(ぼうしつきぐ)
照明器具で、浴室など相対湿度が90%を超えるところでも使用できる防湿機能をもったもの。また、風雨にさらされてもよい屋外用の照明器具は防雨型、あるいは防雨器具と言います。尚、外部に使われるものでも、軒下など直接風雨を受けることが少ないところに向くものは、防滴型または防滴器具という。
防水モルタル(ぼうすいもるたる)
防水用の混和材を混入したセメントモルタルのこと。防水層を作る目的で、コンクリート面に塗り重ねます。
防水コンセント(ぼうすいこんせんと)
水が浸入しないようにしてあるコンセントのことで、外部にコンセントを設ける場合に使います。主に、給湯器用コンセントや車などの掃除用の外部予備コンセントなどに使います。
防犯金具(ぼうはんかなぐ)
玄関ドアから侵入する犯罪を防ぐために、錠前と併用して付ける金具のこと。「ガードプレート」や「ドアボス」などが防犯金具にあたります。ガードプレートは、外側からデッドボルトが見える彫り込み錠の場合に、バールなどによるこじ開けを防いでドアを補強するもの。ドアボスは、丁番の軸芯を外してドアごと取ってしまう「ドア外し」を防ぐために、丁番側のドアから出っ張った突起部分をドア枠の穴に埋め込んで固定するもの。
ボーダータイル(ぼーだーたいる)
細長いタイル、または、縁に使う細長いタイルのことを言います。また、ボーダーは縁や境界を意味し、インテリアでは縁飾りを指します。また、劇場用語では、舞台上部の一文字とも呼ばれる横長の飾り幕のこと。
ボールタップ(ぼーるたっぷ)
水面の上下によって、浮き玉の浮力を利用して自動的に開閉する水栓のこと。トイレのロータンク内に設けられています。
ボルト(六角ボルト)(ぼると)
構造金物を取付けるために用いられる締め付け用の金物のこと。ボルトには、一般の六角ボルト以外に、アンカーボルト・羽子板ボルトなどがあります。
ボンデッドカーペット(ぼんでっどかーぺっと)
あらかじめ接着剤を塗布した基布上にパイルを張り付けていく方法で作られたカーペットのこと。
ポーチ(ぽーち)
玄関の外側に庇が掛けられた車寄せの部分のこと。また、小規模な住宅では、玄関ドアの前の部分を指します。
ポストフォーム(ぽすとふぉーむ)
2次成型の意味で、キッチンのカウンターなどで、トップから縁が一続きとなるように曲げることを言います。通常は、メラミン化粧板が使われています。
ポストモダン(ぽすともだん)
モダニズム(近代主義)への反動として、1970年代から言われ始めた、建築を中心とした考え方のこと。建築以外の領域へも広がり、20世紀末の文化状況を示す言葉となった。合理性を重んじ、禁欲的あるいは教義的なモダニズムへの反省から、自由な発想や様式の混交を肯定する。結果としては混沌としている現代を象徴するかのように多様なデザイン傾向を生み出したが、90年代に入って、この時代は終わったと見なされている。
ポリウレタン樹脂(ぽりうれたんじゅし)
ウレタン結合による高重合体の高分子化合物で、熱可塑性プラスチックの一種です。繊維、塗料、接着剤などのほか、発泡させたウレタンフォームは、断熱材や椅子・家具のクッション材として広く使われています。また、ウレタン塗料は、家具の塗装に最もよく使われています。
ポリエステル化粧板(ポリ化粧合板)
(ぽりえすてるじゅしけしょうばん)
基材に化粧紙を貼り、その上にポリエステル樹脂を塗った後、表面をフィルムで覆い樹脂を硬化させた化粧板のこと。ポリ化粧合板、または、ポリ合板とも呼ばれています。ポリエステル化粧板は、メラミン化粧板よりも安価で、耐摩耗性、耐水性などが少し劣ります。また、基材に合板やMDFが使われています。
ポリエチレン樹脂(ぽりえちれんじゅし)
エチレンの付加重合によって作られる高分子化合物で、熱可塑性プラスチックの一種です。加工性が高く、ポリバケツなどの容器や日用品に多く用いられるほか、電気の絶縁性を生かす用途にも使われています。
ポリカーボネート樹脂(ぽりかーぼねーとじゅし)
炭酸と2価アルコール又は2価フェノールの縮重合体で、エステル型の熱可塑性プラスチックのこと。強度があり、透明性が高いので、浴室のドアやトップライト、エクステリアのカーポートの屋根材などの、ガラスの代わりに使われることが多いです。
ポリスチレン樹脂(ぽりすちれんじゅし)
スチレンの付加重合によって得られる高分子化合物で、熱可塑性プラスチックの一種です。熱や電気の絶縁性が高く、日用品などの各種の成型製品に使われるほか、発泡スチロールは断熱材として広く利用されています。また、「スチロール樹脂」とも呼ばれています。
ポリブテン管(ぽりぶてんかん)
ポリエチレンや、ポリプロピレンと同じポリオレフィン系の樹脂(ポリブテン)で作られた合成樹脂管のこと。ポリブテンは側鎖に大きなエチル基をもつラセン構造をしています。ポリブテン管は、1979年に製品化され30年の歴史もっており、その優れた耐熱性、軽量性、可撓性などの特徴を生かし、一般の給水配管から給湯配管や床暖房の温水配管などの配管等、常温の水から温水にわたる幅広い範囲で使用されている配管材料です。ヘッダー配管と共に最近の住宅の給水・給湯配管に多く用いられています。
ポリマーモルタル(ぽりまーもるたる)
セメントと砂で練ったモルタルに、結合材としてポリマー(有機高分子)を混和したモルタルのこと。コンクリートの補修材やラスカットパネルに使われています。
放射暖房(ほうしゃだんぼう)
熱い物体と冷たい物体の間に遮るものがないとき、電磁波によって熱が伝わることを放射といい、放熱体の放射効果を暖房に利用するのが放射暖房で、「輻射暖房」とも言います。温水を通すなどして暖めた床や壁の面から放射熱による方法はパネルヒーティング、そのうち床の場合をフロアヒーティング(床暖房)という。最近は電気による発熱体を組み込むものが多く、フローリング材に取り入れたものもある。放射暖房に対して、放熱器で暖められた空気が自然に対流を起こし、室温を高めるのが対流暖房、送風機をもつファンコイルユニットのような器具による場合は、強制対流方式。パネルヒーティングが室温を上げるのに時間がかかるのに対して、強制対流方式は暖房の立ち上がりが速い。
ホーロー鋼板(ほーろーこうはん)
鋼板の表面に、ホーローを被覆して高温で焼き付けた無機皮膜鋼板。のことホーロー鋼板は、屋根や外壁などの外装材パネル、室内では浴槽やキッチンなどのシンクなどに用いられます。
方位(ほうい)
ある地点における水平面内の方向を、基準となる方向との関係で表した物のこと。または、基準となる幾つかの方向に付けた名称である。方角(ほうがく)もほぼ同義である。
方杖(ほうずえ)
柱と横架材の取合部に斜めに入れる部材のこと。木造軸組み工法で、ビルトインガレージなどで、耐力壁がバランスよく取れない場合やオーバーハングの補強に用いることがあります。
ホームエレベータ(ほーむえれべーた)
個人住宅用のエレベーターで、3階建てが多くなってきたことから普及した住宅用エレベーターのこと。駆動方式はロープ式と油圧式タイプがあります。木造住宅でも設置可能で、一般的な乗用エレベーターに比べると安価です。尚、ホームエレベーターは個人住宅用のエレベーターです。店舗・倉庫などの建物には設置できません。ただし、店舗付住宅などの併用住宅に設置する場合は、店舗部分から直接利用できない場所(住戸専用部分)に設置することは可能です。また、ホームエレベーターは、2〜4階建て住宅に適用され、建築基準法にて、昇降行程(エレベーターが走行する最下階から最上階の床までの高さ)が最大10m、昇降速度30m/分以下、積載量200kg以下、エレベーター内床面積1.1m2以下と制限されています。尚、業務用エレベーターと違い、エレベーター機械室を設ける必要がありません。
ホールダウン金物(ほーるだうんかなもの)
「引き寄せ金物」とも言い、木造で建物が水平力を受けた場合に、耐力壁にかかる引抜き力に対抗するために、1階では基礎又は土台と柱、2階・3階では上下階の柱と柱 又は柱と梁に取り付ける、耐震性を確保する重要な補強金物のことを言います。
補強金物(ほきょうかなもの)
木造の継手や仕口部で接合部の補強や材の脱落防止のために用いられる金物のこと。「接合金物」、若しくは「構造金物」とも言います。金物には、耐力壁の筋かい端部の接合金物、軸組の柱の柱頭・柱脚に設ける補強金物、継手に設ける補強金物、仕口に設ける接合金物などがあります。
保証機関(ほしょうきかん)
債務者や被保証人の信用を保証する機関のことです。住宅ローンなどを利用するにあたって、金融機関が指定する保証機関による保証を受けることが、利用条件となっています。担保として提供する物件の共有者全員や収入合算する同居家族の方は保証人となりますが、これらの方以外の個人保証人は不要であることが一般的です。債務返済が滞った場合には、債務者に代わり保証機関がいったん金融機関に返済しますが、その債権が保証機関に移り、債務者にとっては保証機関に対する債務が残ります。
保証料(ほしょうりょう)
お金を借りるときに、連帯保証人の代わりをしてもらう信用保証機関や信用保証会社に支払うお金のこと。
補助照明(ほじょしょうめい)
全般照明(主照明)に対して、特定の場所を照らす照明方法や照明器具のことを言います。部分照明、または、局部照明とも言います。「ブラケット」、「スポットライト」、「フットライト」などが補助照明にあたります。
蛍スイッチ(ホタルスイッチ)(ほたるすいっち)
暗くてもスイッチの位置がわかるように、スイッチの部分がホタルのように光っているものを言います。廊下や階段、玄関、トイレなどに使われることが多い。パイロットスイッチと兼用の蛍スイッチも商品化されています。
洞床(ほらどこ)
床の間の内部の壁や天井などを、壁土にて塗り回して入隅に木部を見せない床の間のこと。千利休の創案とされています。
ホルムアルデヒド発散等級
(ほるむあるでひどはっさんとうきゅう)
住宅性能表示制度により、居室の内装材からのホルムアルデヒドの発散量の少なさを示す空気環境等級のこと。ホルムアルデヒド発散等級は、等級1〜3で表示され、等級3は日本工業規格(JIS)または日本農林規格(JAS)のF☆☆☆☆等級以上に相当する。
本体価格(ほんたいかかく)
一定の条件の決まり事に基づいて算出された建築価格で、住宅メーカーなどが運用する価格表示です。本体価格には、建物のプランを限定して総費用で表した価格と、フリープラン対応として坪単価にて表した価格とがありますが、フリープランの場合は、建物の広さによって坪単価が変動し、面積が広くなるほど坪単価は安くなる。
本磨き仕上げ(ほんみがきしあげ)
石材の表面仕上げの一種です。ダイヤモンドソーと呼ばれる切削機で切り出した石材の表面を、荒磨き→水磨き→本磨きの順に仕上げた表面仕上げ。石質が密で硬度が高いほど美しい艶が現れます。石材の仕上げには「本磨き仕上げ」以外に、「ビシャン叩き仕上げ」、「小叩き仕上げ」、「バーナー仕上げ」などがあります。
防煙区画(ぼうえんくかく)
火災時に煙が広がり、避難を妨げることを防ぐために、間仕切り、或いは垂れ壁状の防煙壁などで、煙が拡散しないように区画をすることを言います。防煙区画は、建物の規模、用途に応じて建築基準法にて定められています。
防音(ぼうおん)
空気或いは固体を通じて、伝播する音を遮断する手段をとることを言います。外部からの騒音が室内に入ることを防ぐ場合と、内部で発生した音を外部或いは隣接の部屋などに伝わることを防ぐ場合があります。そのための材料を防音材料と言い、吸音材と遮音材に分けられます。
防音材料(ぼうおんざいりょう)
音を伝えにくい音響透過損失の大きな「遮音材料」と、音を吸収しやすい「吸音材料」を総称して「防音材料」と言います。遮音性を高めるにはコンクリートや鉄板などの重い材料、吸音性を高めるにはグラスウールやロックウールなどの柔らかい材料を用いますが、両方を組み合わせることで音を遮断する性能(防音性)をよくすることができます。また、外部からの騒音や振動を抑えると同時に室内の吸音性を高めて残響時間を短くしたのが「防音室」です。
防火構造(ぼうかこうぞう)
延焼防止のために、床、壁、天井の防火性能を建築基準法で定めた構造のこと。
防火設備(ぼうかせつび)
防火戸やドレンチャー設備など、火災が起きたときに炎が回るのを防ぐための設備のこと。建築基準法では、通常の火災による火や熱が加えられたときに20分間(防火区画の場合は1時間)は、加熱面以外に火災を出さない「遮炎性」を持っていること、と規定されている。一般には、避難階段、防火シャッター、救急袋、消火栓、スプリンクラー、排煙設備、火災報知設備、煙感知器など、火災を防ぐための設備を総称して防火設備と言う。
防火戸(ぼうかど)
外壁または間仕切り壁などの開口部に設ける、一定の防火性能をもつ戸のこと。性能によって、甲種防火戸と乙種防火戸があり、建築基準法による規定があります。
防蟻剤(ぼうぎざい)
主に木造住宅へのシロアリ被害を防ぐために使われる薬剤で、予防剤、駆除剤、予防駆除剤、土壌処理剤などの種類があります。神経毒性を持つ有機リン系・ピレスロイド系の殺虫剤が多用されてきましたが、化学物質過敏症など健康被害の問題が指摘され、2003年7月の建築基準法の改正で、クロルピリホスの散布や含有建材の使用は禁止されました。また、シロアリの成長や生殖阻害効果を持つベイト剤などを使ってコロニーの全滅を図る手法もあります。
防湿気密フィルム(ぼうしつきみつふぃるむ)
気密住宅に用いる気密性を確保するためのフィルムシートのこと。防湿気密フィルムは、JIS A 6930(住宅用プラスチック系防湿フィルム)に適合するもの、または同等の性能を有する防湿気密層用に開発された材料を使用する。これらの防湿気密フィルムは、気密層の剛性が高いとともに、防湿気密層の平面保持がよく、仕上げ材で防湿気密層を押えたとき、重ね部分の気密精度が向上し施工が容易になります。
膨張コンクリート(ぼうちょうこんくりーと)
乾燥収縮によるひび割れを低減するために、膨張材を混入したコンクリートのこと。膨張コンクリートは、主に建築物の床や壁やコンクリート製品、漏水防止用などに使われています。
防犯ガラス(ぼうはんがらす)
2枚の板ガラスの間に、厚さ0.76mm以上の柔軟で強靱な中間膜をはさみ、加熱・圧着した合わせガラスのことです。突き破るのに時間がかかるため、防犯性に特に優れています。また防音効果や割れても破片が飛び散らない安全性や紫外線を99%カットする効果もあるガラスです。
防犯フィルム(ぼうはんふぃるむ)
ガラスを割れにくくする防犯を目的とした特殊なフィルムのことを言います。引き違い窓などのクレセントまわりに貼ることによって、こじ破りの防止に効果がある。
ボーリング調査(ぼーりんぐちょうさ)
掘削機などを用いて、地盤の強度・地質を調査する事を言います。ボーリング(ロータリーボーリング)調査は、機械を用いて直接観察することのできない、地下の土や岩を採取したり孔をあけるもので、ボーリング孔はその孔の中で標準貫入試験をはじめとする各種試験を行なったり、乱されの少ない試料の採取を行なうことが出来ます。ボーリング調査は、スェーデン式サウンディングより地盤調査の信頼性が高く、規模の大きい建物に多く採用されます。
ボンデ鋼板(ぼんでこうはん)
亜鉛の電気メッキをした薄鋼板に、リン酸鉄と酸化マンガンを用いた化学的紡食を施した金属被覆鋼板のこと。塗膜の付着よく耐食性に優れています。ボンデ鋼板は新日鉄の商品名で、正式には「電気亜鉛メッキ鋼板」と呼ばれています。
ボンドブレーカー(ぼんどぶれーかー)
「絶縁テープ」とも言い、目地が深くない場合に、シーリング材の3面接着を回避する目的で目地底に張り付けるテープ状の材料。ボンドブレーカーは、国交省の建築工事共通仕様書にて、「紙、布、プラスチックフィルム等の粘着テープで、シーリング材と接着しないものとする」と規定されています。ボンドブレーカーには、クラフトテープ(ポリウレタン系、ポリサルファイド系用)とポリエチテープ(ポリイソブチレン系、シリコーン系、変成シリコーン系用)があり、シーリング材の材質に合わせたものを使用する。ボンドブレーカーは、戸建住宅では主に、シーリング材の厚みが設けられないサイディングの目地(ワーキングジョイント)で、継目ジョイナーを併用して使われている。
ポリアミド樹脂(ぽりあみどじゅし)
アミド結合による高重合体の高分子化合物で、熱可塑性のプラスチックの一種です。強靭で、合成繊維のほか、機械部品、電気部品などにも用いられる。ナイロンはこの種類のものの商標名。
ポリウレタン系シーリング材
(ぽりうれたんけいしーりんぐざい)
末端基にイソシアネートを有する基剤と活性水素化合物を含む硬化剤とからなる2成分形と、湿気硬化形の1成分形とがあります。ポリウレタン系シーリング材は、耐疲労性に優れたシーリング材であり、比較的安価であるため、中間的な性能分野の利用が多く、モルタル及びモルタル二次製品への目地に補修・改修材として使用されることも多く、主にALC目地の改修や塗装仕上げを行う目地部分に用いられている。
ポリエステル樹脂(ぽりえすてるじゅし)
多価カルボン酸と多価アルコールの縮重合によって作られる高分子化合物の総称で、テトロン、ダクロンの商標名をもつ繊維はこの種類。また、塗料としても用いられています。熱硬化性の不飽和ポリエステルにガラス繊維を加えた強化プラスチック(FRP)は、椅子のシェル材や浴槽など、また、バルコニーなどのFRP防水として用いられています。
ポリエチレン粉体ライニング鋼管
(ぽりえちれんふんたいらいにんぐこうかん)
水道用ポリエチレン粉体ライニング鋼管とも言います。JISG3452(配管用炭素鋼鋼管)に規定された鋼管に、JISG3469(日本工業規格;ポリエチレン被覆鋼管)に規定された品質を持つポリエチレンを被覆した樹脂ライニング鋼管で、鋼管の持つ機械的強度とポリエチレン樹脂の優れた耐食性を合わせ持ち、常温水の使用を前提とした防食鋼管の配管材料です。
ポリサルファイド系シーリング材
(ぽりさるふぁいどけいしーりんぐざい)
ポリサルファイドを主成分とするもので、1成分形と2成分形があり、基剤と硬化剤からなる2成分形は、歴史も古く、種々の被着体と強固な接着力を発現し、優れたシーリング材として認識を得ている。
ポリプロピレン樹脂(ぽりぷろぴれんじゅし)
プロピレンの付加重合によって得られる高分子化合物で、熱可塑性プラスチックの一種です。柔軟性に富み、引張強度が大きく、耐疲労性があるので、フイルムや容器などのほか、屋外用の家具(ガーデンファニチャー)などに用いられています。また、PPと略称され、繊維製品などにも利用されています。
ポリマーコンクリート(ぽりまーこんくりーと)
引張りに対する抵抗性、曲げに対する抵抗性、伸び能力、防水性を改善するために、合成高分子材料(ポリマー)をセメントの一部またはセメントの代わりに用いたコンクリートのこと。レジンコンクリートとも呼ばれ、人造大理石、路盤ブロック、防水ライニング、パイプ、U字溝などに用いられています。